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インプラント

インプラントについて、話したいと思います。
もう、インプラントは時代遅れなのです。勉強を積んでいる技工士も理解している人は多数います。
わたしは、インプラントにて臨床で歯学博士号を取得させていただきました。
私がインプラントを学んだ時代と今とでは様々な環境が変わってきました。
私の頃は、技術が先で講習等を経て技術が伴ったドクターは、どこのインプラントメーカーを使用しても良かったのですが、今はメーカーの先ず講習ありき。
講習を受けなければインプラントの材料を購入できないシステムとなりました。
今、140~150社以上のインプラントメーカーがあるのです。
私は初期のインプラントで平面版の薄いフォーク状の物で、骨を薄く薄切りして切っていました。
これをプレート型インプラントと言います。他にも色々な形状のインプラントがあります。
今のインプラントは、スウェーデンのブローネンマルク先生という、インプラントの礎を造られた方がいます。
インプラントは、純チタンであること。円柱状であること。ネジ状であることという基本の理論を造られました。
わたしの博士号の中身は、インプラントを定着させる為に、ハイドロキシアパタイトを凝着させることに成功した理論となります。

本来、インプラントでドリルを使用して骨に穴をあける際に、気を付けなければならない
大切なことは、熱を発生させてはいけない。雑菌を入れてはいけないという点になります。
雑菌に関しては、皆さん気を付けておられると思いますが、熱を発生させてはいけないという点は、ドリルで何本もインプラントボディーに打ちこむのに、回し使いをしてしまうケースがあるのは認めざるを得ません。
常に新しい器材を使用するのが基本中の基本でありますが、骨のドリルは高価でありますので、数本の使用ならぎりぎりセーフであっても、何十本も同じドリルを使用すれば
切れが悪くなっている上に、骨に熱をもたせてしまいます。
そうなれば、壊死してしまいます。これが、回し使いの一番の弊害なのです。
次に、ボディーに合わせてみた際にピッタリと合う、合わないがあります。
一度、試適に使用したボディーが合わなかったボディーは破棄しなければなりません。
ところが、これも回し使いしてしまう許されざる事案があることも認めざるを得ません。

歯というのは、骨に直に植えられているのではなく、歯根膜の上に浮いているのです。
ご自分の歯を噛み合わせてギリギリと動かすと少し沈み動く感覚が得られると思います。
これが自然な姿なのです。
インプラントは、骨に直に植える治療なので少し沈む遊びが無くなってしまいます。
人が物を噛む力とは、その人の体重に匹敵するといわれています。
それだけの力がかかって噛んでいるとき、更に就寝中の歯ぎしり・食いしばり等は倍以上の力がかかります。その、噛み合わせの高さに合わせたら不都合が生じてきます。
例えば、柔らかい物を噛むときに当たらないインプラントの歯が出てきます。
かといって、固いものを噛むために高さを合わせても、歯ぎしり・食いしばりをすることを
想定するとまだ、噛み合わせが高いのです。
では、どのようにすれば解決するの?と思われるでしょう。
いわばゴムのようなクッション材で遊びを作れば良いではないかと思いますが、そう単純なことでは無いのです。
人の口腔内は、かなりの酸アルカリ性になります。シリコンやゴムは数年しか持たないのです。
劣化してちぎれてしまうので修復が出来ないのが現状です。
インプラントの高い費用をかけたのに、数年で打ち直さねばと説明しても、皆さん納得されないでしょう。
ドクターの問題ではなく、工業学の問題だと考えます。
ゴムかシリコンで長い期間、口腔内でも劣化が限りなく遅い材料が開発されたなら
インプラントもケースによっては素晴らしい治療だと考えています。
シリコンだけを数年に一度交換できれば良いのですが、難しいというのが現状です。
材料学の問題で、ヨーロッパやアメリカもどんどん、インプラントを治療の選択肢から外しているのです。
では何故、日本はインプラント、インプラントと言うのでしょう。
それは、健康保険が医者・歯医者を束縛するので、少しでも自由診療に移行させたいがために、技術不足でも簡単な気持ちでインプラントを選択するドクターが増えているのでは?
と考えます。
インプラントを断ったら、途端に機嫌が悪くなるドクターに当たった方はおられませんか?
本来は、患者さんが選択されるものです。ドクターには選択権はありません。
ドクターには、インプラントに固執せず、様々な治療法を提供できるように色々な角度からアプローチすべきだと申し上げたいです。
わたしも、「一生勉強」の信念を守ってこれからも精進してまいります。

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